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小児科看護師の仕事内容ってどういう感じ?小児科病棟&外来のことをちょっと詳しくお話ししましょう!
小児科病棟や外来で働いてみたいけど、実際の仕事内容ってどんな感じ?とお考えの方。
「子どもが好きだから働いてみたいけど…」
「小児科看護師は少し特殊なイメージかも?」
「小児だけだから領域が狭い感じ?」
と、疑問や不安なことが沢山あると思います。
あまりくわしく分からずに小児科病棟や外来に転職してしまうと、「思っていたのと違う…」ということになりかねません。
転職前に実際の小児科病棟や外来の仕事内容についてくわしく知っておくことが大切です。
目次 [目次を隠す]
小児科 看護師の仕事内容を1日の流れで見るとどうなるの?
小児科病棟
6:30~起床している児から必要最低限のバイタルサイン測定・採血
8:00~朝食配膳や介助・食後の配薬
8:45~夜勤者からの申し送り・リーダーと予定確認
9:00~バイタルサイン測定・内服確認と処置(点滴、吸入吸引、呼吸器装着中の患児は入浴介助など)
11:45~昼食配膳と介助
13:30~検温と処置(児の学習やストレス発散・気分転換を一緒に行うことも多々あり)
カンファレンス
16:30~日勤者から夜勤者への申し送り
17:30~日勤終了
18:00~夕食配膳や介助・食後の配薬
19:00~バイタルサイン測定と眠前処置
21:00~消灯
23:00~2・3時間おきの巡回
小児科は成人と違い、生まれたばかりの新生児から中学生までと幅広いです。その発達段階に応じた睡眠時間や生活リズムを大切に関わっていくことが必要です。
その病院の方針や考え方での違いがあります。子どもが乳幼児期で親や保護者が完全に付き添って入院が必要なところもあれば、看護スタッフによる完全看護の病院もあります。
それによって一日の流れが変わってくることもあるかと思います。
小児科外来
8:30~受付・診察室の清掃、物品準備、簡単な申し送り
9:00~診察開始、診察の介助・処置、入院の場合は入院説明、電話対応
12:30~午前の診察終了(混んでいる場合は引き続き診察の介助や処置を行うこともある)
13:30~診察室の清掃
14:00~一般の診察の他に予防接種や乳児健診の介助・処置
16:30~午後の診察終了・片づけ
総合病院の小児科外来は、午後の診察が比較的短いです。電話でこどもの状況に答えたりすることもあります。
小児科の大きな特徴は、成人は各科に別れていますが、小児科は基本的に内科だけでなく外科も診ます。
対象とする年齢も生まれたばかりの新生児から中学生と幅広いです。子どものときから疾患を診ている場合は高校生になっても診ることがあります。
子どもの発達段階に応じての正常値や薬剤なども違うため、疾患の知識だけでなく発達段階からも診るということが必要です。
そう考えると、小児科は幅広い知識が必要になってきます。
小児科 看護師の仕事内容をケア別に見るとどうなるの?
小児科のバイタルサイン測定は?
患者さんを診る中で最も基本であるバイタルサイン測定。
成人の方なら「熱を測ってくださいね」「血圧を測るから腕をだしてくださいね」
が、できる方がほとんどだと思います。
でも小児科のバイタルサイン測定は、子どもなので嫌がるし、暴れるし、怖くて不安で泣きます。
言葉を話せない年齢であったり自分の気持ちを表現できなかったりする子どもも多いです。
言語的・非言語的コミュニケーションを用いて、身体に触れる侵襲の少ない順に行っていきます。
そして、発達段階によりバイタルサインの正常値は違います。参考書などに細かく書いてありますので参考にしてみてください。
血圧測定のときのマンシェットの太さも違うため、年齢や体格で判断します。
採血・点滴はどういう風にしているの?
小児科の採血・点滴は、成人に比べて血管が細く見えにくいです。
点滴のラインを確保するのは難しいです。それに、子どもは痛みを伴う処置であるため、泣いて暴れます。
自尊心を大切に上手くなだめつつ、痛みを最小にできるようにしなくてはいけません。
点滴留置後は、成人であればほとんど点滴抜去はありませんが、子どもの場合は自分で引っ張って抜去してしまうことがあります。
そのため、点滴固定をしてテープに好きなキャラクターを描いたり・シールを貼ったり、テープを触る子どもには包帯を巻いたりします。点滴を抜かないように約束できる子どもにはしっかりと約束をします。
成人の科に比べると採血や点滴の技術は高度なため、習得すると非常に重宝する技術だと思います。病院によって看護師は採血・点滴の介助のみの場合もあります。
小児科に特徴的な家族看護って?
小児科看護の中で重要な家族看護。
子どもがしんどいときはどうすればいいの…と不安な家族。入院って言われたけどどうしよう…仕事もあるし他の兄弟もいるし、頼れる人がいない。
精神的に追い込まれる親は多いです。そんなときに家族の不安を聴いたり、問題の解決策を一緒に考えたり、家族が休息できる環境を整えることも必要です。
外来では限られた短い時間内で家族・親の不安を聴き、疑問を解決していくことも必要です。
小児科 看護師の仕事内容で患者さんが特化したらどうなるの?
RSウイルス感染症に罹患した生後1か月の患児の場合 どのような看護をするの?
RSウイルス感染症は、大人や免疫力がある子どもが罹患しても「風邪ひいた」になりますが、乳幼児が罹患すると入院といったケースが多々あります。
RSウイルス感染症は看護の力により経過が変わる疾患です。
まず、呼吸器感染症の基本の聴診は、どのような音が・どの部位で聞こえるか、把握します。
分泌物の粘調度が高ければ、加湿器や濡らしたタオルなどを用いてしっかりと加湿します。(乾燥することで分泌物の粘調度は更に高くなるため)
そして、分泌物を(除去)吸引します。RSウイルス感染症の看護で重要です。授乳前や入浴後に分泌物をしっかり吸引することでミルクや母乳が飲みやすくなります。
水分や食事が十分に摂取できない場合は、脱水状態に陥ってないか水分出納バランスを把握します。脱水状態であると判断された場合は輸液管理を行い改善をはかります。
必要に応じて酸素飽和度をモニター管理し、状態に応じて酸素投与が行われます。
生後1か月だと授乳回数が多く、また子どもはRSウイルス感染症に罹患しているためしんどくて不機嫌。親・家族はただでさえ寝不足で、更に入院となると体力的にも精神的にも疲れ果てています。
そのため、親・家族の休息できる環境を整えることも重要となってきます。
また、外来でも吸引をしっかりと行い、親・家族に加湿の必要性などを伝えます。
川崎病(MCLS)に罹患した3歳の子どもの場合 どのような看護をするの?
川崎病は原因が不明の全身の血管に炎症を起こす疾患です。
急性期では、聴診による不整脈の有無を把握します。
また、心電図のモニタリングや心エコー検査の所見の把握をするとともに、激しく泣いたり、嘔吐、機嫌などに注意します。
安静を保ち、体力の消耗を防ぐために必要以上に泣かせないようにすることも必要です。
合併症予防のためにガンマグロブリン(血液製剤)の点滴を行うこともあります。
口唇は乾燥し、発赤・亀裂による出血を防ぐために保湿・保護をします。粘膜もびまん性に発赤し、傷つきやすくなっているため口腔を清潔に保ちます。発熱による発汗のため全身の清潔が必要となります。
川崎病による発熱は、解熱薬や抗生物質で抑えることはできないため、解熱をはかるために寝具・室温などの環境調整をします。
発熱で不感蒸泄量が増え、口唇・口腔粘膜の亀裂やびまん性発赤、いちご舌などのために食欲低下し脱水に陥りやすいため、水分出納バランスのため輸液管理が行われることがあります。
子どもは発熱など身体的に苦痛であるため不機嫌なことが多く、慣れない入院生活にもストレスも生じるため、安静を保ちつつ気分転換ができるようにすることも必要です。
回復期では、皮膚剥離部位の保護をします。感染予防のため爪を短く切り、手指の清潔に努めます。
川崎病は、原因不明であることや合併症である心疾患により突然死も起こりうるため、家族・親の不安や動揺は大きいです。その不安が子どもに伝わり不安が増大しストレスとなります。
家族・親の不安をしっかりと聴き、家族・親が医師や看護師に納得できるまで質問ができるように調整することも必要です。
身体的に苦痛であるため不機嫌な子どもをみて、自分の責任で罹患したのではと考えてしまうこともあるため、子どもの精神的安定のために親・家族としてできることを一緒に考えることも必要です。
外来では退院後の経過観察を行っていきます。そのときに親・家族の疑問に答えることができるように調整します。
髄膜炎に罹患した10歳の子ども どのような看護をするの?
全身状態の変化を観察します。
細菌性髄膜炎は特に急変する危険性が高いため、常にモニタリングし、バイタルサインの変化や頭蓋内膜亢進症状、髄膜至芸症状、瞳孔不同や意識レベルなどもしっかりと観察を行っていきます。
発熱、頭痛、嘔気・嘔吐などの身体的苦痛が大きいため、適宜クーリングや解熱鎮痛剤、制吐剤を使用し、症状の緩和をはかります。また、カーテンを行うなど光にも配慮し環境整備をします。
安静が必要となるため、安静度に合わせて介助を行います。排泄などはプライバシーに十分に配慮が必要です。
まとめ
小児科の看護師の仕事内容はいかがでしたか?
外来看護師も病棟看護師も、子どもへの対応や疾患は同じです。
どちらも発達段階に応じた健康上の問題を考慮しながら看護をしていきます。幅広いと知識と高度な技術を学ぶことができるので、自身のキャリアアップにもつながります。
そして、子どもが元気に元の生活に戻っていくところを見ると、やっぱり嬉しく、やりがいを感じることができます。
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執筆者情報
小児科の看護師求人に気をつけて! 編集部
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